新生活に向けて家探しをしている方へ、内見で見るべきポイントをまとめました。
私はこれまで5回の引っ越しをしてきました。就職で1人暮らし用の家探し、結婚して2人暮らし用の家、転勤で子ども連れの遠距離引っ越し、中古マンション購入後の引っ越しとライフスタイルにあわせて家探しをするにあたって、
内見ではここをみておけば失敗はない!というポイントがわかってきたんです。
- はじめての引っ越し・家探しでなにからすべきかわからない
- 内見でチェックするべきことを確認したい
- 家賃を決める目安など内見前の準備事項を知りたい
- 内見の段取り
- 内見で見るべきポイント
- 世帯別内見チェックポイント
を紹介しています。
内見した物件を一覧できる
内見物件 比較リスト
世帯別に重視すべき内見チェックリストを確認したい方は、
下のボタンを押すと記事内の対象箇所までジャンプできます。
この記事では内見で見るべきポイントにしぼって紹介していますが、
部屋探し前の条件の整理・契約などについてもほかの記事でまとめています。
内見チェックリスト【賃貸物件】
賃貸でお部屋を内見で見るべきチェックポイントを
室内・共有部・周辺の3つに分けてチェックリストにまとめています。
- 後から見返せるように写真・動画をたくさん撮ること
- 部屋の中だけではなく、家の周辺も確認すること
賃貸物件の内見チェックリスト:室内
間取り図からは確認できない、実際の広さや明るさ、騒音はしないかなど
自分が暮らすことをイメージしながら見ていきましょう。
騒音チェック
- 壁を叩いてみて厚そうかどうか
- 壁に耳をあてて聞き、隣室の生活音が聞こえるか
- 窓を閉め切った状態・開けた状態で外からの騒音が聞こえるか(踏切・消防署・幹線道路・近隣施設)
湿気チェック
- 壁紙が不自然に浮いていないか
- 靴箱・押し入れの壁・窓サッシ付近に劣化や変色・カビ、カビ臭がないか
- 空気の流れはよいか(二つ以上の窓があり、対角線に位置していると空気の通り道ができやすい。)
日当たりの良し悪し
- 日光を遮る建物がないか、建設予定はないか
- 真夏と真冬を意識して暑すぎないか、寒すぎないかを想像する
水回りのトラブルの有無
- シャワーの水圧はどうか
- トイレの水圧・水位(高くては漏れやすい、低かったら臭いやすい)
- トイレのタンクの水位が低くないか
収納スペース
- 荷物を十分入れられる大きさか
- 収納内部のニオイ・カビはないか
- 収納の扉の開閉は問題なくできるか
家電置き場
- 洗濯機置き場が十分な広さか
- 冷蔵庫を置くスペースはあるか
配線
- コンセントの位置・床からの高さ(高い場合は家具や目隠しが必要)
- エアコンの型番と年式(エアコンの耐用年数は6年が目安。古ければ消費電力大)
備え付け設備
- シューズボックスの棚の高さ・変更可能か(低ければブーツなどが曲がる)
- ベランダからの景色
- 窓の広さ・高さ
- 契約アンペア数(ブレーカーを確認。1人なら30A、2人以上なら50~60A)
- 換気扇が弱くないかどうか(キッチン/浴室/トイレ)動かしてみる
- キッチン(コンロ有無、ガス/IH/コンロ数)
- 物干し(竿や竿置きの有無/洗濯機からの動線を考え、使いやすそうかどうか)
- カーテンやブラインド(無い場合はレールを確認し、必要枚数をメモ)
- 照明器具の有無(無い場合、どの部屋に何個必要かをメモ)
防犯性
- 外から侵入できる経路はないか
- ドアのかぎの状態(二重ロック)
- 玄関ポストに鍵がかかるか
- 玄関ポストに手を突っ込まれないか
- 窓からの眺め
電波環境
- 携帯電話の電波が入るか
- 契約予定のWi-Fiサービスが対応エリアか
賃貸物件の内見チェックリスト:共有部
賃貸物件のマンション・アパートは近隣住民によって住み心地が大きく変わります。
治安の良さ、トラブルの有無は共有部分のチェックである程度図ることができるため必ずチェックしましょう。
ポスト・掲示板・エントランス
- ゴミ捨て場、ポストは清潔に保たれているか
- エントランスに虫の死骸がのこっていないか(管理のずさんさの目安になります)
- 掲示板に注意書きがないか(エンジン音・不審者情報・不法投棄・騒音等)
- 過去の音トラブルの有無(共有部分の注意喚起ポスターなどを確認)
駐輪場・駐輪場
- 屋根が付いているかどうか
- 自転車などがきちんと整理されているか
賃貸物件の内見チェックリスト:周辺環境の治安・住み心地チェック
室内、共有部をチェックするだけでは、住んだ後の生活のしやすさはわかりかねます。
お目当ての物件の周りを歩いてみて、チェックするべき項目を紹介します。
交通アクセスの良さ
物件がどのような交通アクセスに恵まれているかを確認することが重要です。
最寄り駅やバス停からの距離や、交通手段が多様かどうかなどを確認しましょう。
電車通勤の場合、最寄り駅の改札まで徒歩10分以内が便利でした。
実家が徒歩15分なのですが、毎日のことなので大変でした。
周辺施設
生活に必要な施設が近くにあるかどうかを確認することも重要です。
スーパーやコンビニ、病院や薬局、銀行などが近くにあるかどうかを確認しましょう。
子どもをお持ちの家庭の場合、近くに小児科・耳鼻科があるかどうか
外遊びができる公園もチェックしましょう。
環境の騒音や景観
物件周辺の騒音レベルや景観も確認することが大切です。
道路や鉄道、工場やスーパーなどが近くにある場合は、
それらから発生する騒音レベルを確認し、窓やベランダからの景色も確認しましょう。
虫被害に遭いにくい立地か
- 川や田んぼ、森林が近くにないか
夏の夜は確実に蛾や蚊などの虫が室内に入ってきます。
大きな川やため池のうち、流れがゆるいまたは水が汚れているほど羽虫が発生しやすくなるので
グーグルマップや実際に歩いて確認しましょう。
- 敷地内の飲食テナントの有無
1階もしくは同敷地内に飲食店やコンビニがある場合、高確率でゴキブリがいます。
奴らは壁や床をつたって移動するので、飲食テナントが入っている物件は避けたほうが無難です。
治安のよさを確認
物件周辺の治安状況も確認することが重要です。
夜間の街灯の明るさや、近隣住民の様子などから、治安の良し悪しを判断しましょう。
- 最寄りのコンビニのトイレ貸し出し・ゴミ箱の設置場所はどこか
不特定多数が使うコンビニで治安の良しあしを図ることができます。
トイレの貸し出し、ゴミ箱を外に設置しているコンビニがあるエリアは治安が非常に良いです。
逆に貸し出しをしていない、ゴミ箱の設置をしていないもしくは内側に設置しているところは
過去に万引き被害や、一般ごみの不法投棄などが相次いでいた可能性があります。
ただし、新型コロナウイルスの影響でゴミ箱・トイレの貸し出しを
中止しているコンビニも多数あったのであくまで参考程度にしてください。
内見で聞くべき質問リスト
内見中に、担当の方へ聞くべき6つの質問を
例文とともにまとめました。
わたしが内見をする際、必ず聞く質問です。
- 内見している部屋の人気度
- 隣人の世帯や生活スタイル
- トラブルへの対応
- 空室期間はどれくらいか
「こちらの部屋って、空室期間どれくらいなんですか?」
→3年など不自然に空いている場合は、
なんらかのトラブルがある可能性が高いため避けた方がいい - 回転率はどれくらいか
「ここの物件って入れ替わり頻度高いですか?」
→単身者向けは入れ替わりが多く、隣人がコロコロ変わりやすい。
引っ越してくる方によって治安が大きくかわるのでできれば長く住みやすい物件を選ぶのが吉 - 前の住人の退去理由・居住期間
「わかる範囲で大丈夫なんですけど、
前の方のお引越し理由ってなんだったんですか?どれくらい住われてましたか?」
→転勤や就職等ライフイベントの変化などの引越しは問題なし。2ヶ月などで引越しされたなどであれば要注意。 - 近隣住民の家族構成や生活時間
「どんな方が多く住まわれていますか?」
→子どもがいない家庭が多いため騒音に厳しい傾向。
ファミリー層が多いと入れ替わりが穏やかでお互いさま精神で暮らしやすい傾向あり。 - どんな方が大家さんなのか
「大家さんは同じ敷地内で住まわれていますか?関わりをもつことはありますか?」
→物件によっては、大家さんが掃除などの管理をしている場合がある
対応が早い大家さんだと、引越しや退去の際の手続きなどがスムーズに終わりやすい。
管理会社のみの関与の場合も多いにあり得る。 - トラブルへの対応(給湯器・トイレ等の故障などのトラブル時、24時間年中無休対応だと助かる)
「水漏れや共有部のトラブルが起きたときの対応は夜間なども対応ですか」
→トラブル解決の受付先がはっきりしていたら安心
内見して住みたいと思った時にしておくべきこと
内見した結果、住みたいと思える物件に出会ったら以下の2つを行いましょう。
- キズ・汚れ・破損がないかチェックする
- 玄関や居室を細かく採寸
新居の内寸計測チェック項目
家具を搬入したり、引っ越した後のためにも以下の場所は図っておきましょう
- コンセントの位置(壁端からの距離):家電配置の参考になる
- T Vアンテナ端子の位置
- インターネット通信の差込口
- 窓の位置(壁端からの距離、床から窓までの距離)壁際の家具配置の参考に。
- 窓のサイズ(カーテンやブラインド用)
- カーテンレールの長さ・床までの長さ
- 玄関の高さ・横幅
- 靴箱の高さ・横幅・奥行
- リビングルームの広さ(各部屋)
- クローゼット(押し入れ)の高さ・横幅・奥行
- 冷蔵庫、洗濯機置き場 お持ちの物が入るかどうか
より詳しい採寸箇所・ポイントはこちらの記事で解説しています。
そもそも内見とは
内見とは内部見学の略です。
不動産で物件情報を紹介してもらい、気に入ったお部屋があれば実際に訪れてお部屋を見ることを内見と言います。
内見のよさは、物件情報サイトや不動産屋にもらう間取り図では分からない実際の住み心地がわかること!
住んだらどんな生活ができるだろうか、と想像を膨らましながらお部屋を見ていきましょう。
内見のチェックポイントを世帯別に紹介
ライフスタイルや、家族構成によって内見時に重要視すべきことは変わります。
そこで、一人暮らし、二人暮らし(同棲カップル・夫婦二人暮らし)、子どもがいる家族の場合の3つに分けてご紹介します。
友人にインタビューした内容も反映しています
内見のポイント:一人暮らしの場合
一人暮らしの内見のポイントは、
「セキュリティの良さ」と「趣味を満喫できる間取り・設備かどうか」
一人暮らしの良さは、自分がお部屋の主で自由度が高いことですよね。
家賃を抑えて趣味にお金を回す選択をするのも、広いお部屋で趣味を満喫するのも自由。
反面、自分の身は自分で守らなければいけないシビアさがあります。
一人暮らしのお部屋マスト条件
- オートロック、2階以上など防犯がしっかりしているか
- 物件のゴミ置き場・共有部分が荒れていないか(治安がよいか)
- 通販利用が多い場合、宅配ボックスがあるかどうか(仕事で不在になりがちなので便利です)
- 通学・通勤しやすい立地か(駅近くが人気)
- 近くに生活に必要な施設がある(スーパー・病院・銀行等)
女性一人暮らしのマスト条件 | 男性一人暮らしのマスト条件 |
---|---|
風呂トイレ別 洗濯機室内 キッチンスペースとリビングスペースの間のドア | 車無しのため交通の便がいいところ 家賃が安く駅からの距離も近いこと 騒がしくないこと |
一人暮らしのお部屋選びでの失敗談
- 家賃を抑えようとしすぎて湿気や底冷えがすごく快適でなかった
- 壁が薄く生活音がストレスだった
- 隣が喫煙者で洗濯物にニオイがついた
- ユニットバスで浴槽に入りづらい・掃除しずらかった
- 備え付けの電気コンロは加熱に時間がかかり調理しずらかった
湿気や底冷え、隣人の情報は内見で
現地を見てみないとわからない情報です。
不動産サイトに掲載されている、付属設備も
実際とは異なる場合が往々にしてあります。
9名の一人暮らし経験者の体験談をまとめたお部屋探しのおすすめ・後悔ポイントの詳細は
この記事をチェックしてください
内見のポイント:同棲カップル・夫婦二人暮らしの場合
二人暮らしの内見のポイントは、
「ふたりが心地よくすごせる立地」と「生活・家事がしやすい間取り・設備」
二人暮らしの良さは、家賃の予算や広さが一人暮らしよりも大きくなり
家具やレイアウトの選択肢が増える楽しみがあります。
お互いの仕事やプライベートを大事にしつつ、
ふたりの時間を楽しめるお部屋の条件を、二人暮らし経験者の方にアンケートをしました。
(一人暮らし共通)お部屋のマスト条件
- オートロック、2階以上など防犯がしっかりしているか
- 物件のゴミ置き場・共有部分が荒れていないか(治安がよいか)
- 通販利用が多い場合、宅配ボックスがあるかどうか(仕事で不在になりがちなので便利です)
- 近くに生活に必要な施設がある(スーパー・病院・銀行等)
二人暮らしのお部屋マスト条件
- お互いが通勤しやすい立地か
- キッチンが広いか
- 収納が多いか
二人暮らしのお部屋選びでの失敗談
- 近くに自然(木・畑・公園・神社)があり、虫が多かった
- 倉庫が目の前の部屋でフォークリフトの音がすごかった
- 日中の日差しがほぼない部屋で自粛期間中の光熱費が高くついた
- 収納が少なくて二人分の荷物が収まらなくて部屋が荒れた
一人暮らしとは違い、二人分の荷物量を収めるだけの
収納があるほうが暮らしやすいです。
内見時には周辺状況だけじゃなく、
ここにラックを置こうかななど収納計画も考えるのがおすすめです。
5組の二人暮らし経験者の体験談をまとめたお部屋探しのおすすめ・後悔ポイントは
この記事をチェックしてください
お部屋探し経験者の一人ぐらし・二人暮らしの方に
お部屋探しのこだわりと暮らしやすいお部屋作りのコツをインタビューした記事はこちらからご覧いただけます。
雑貨好きの方のお部屋、テレワークをしやすい部屋、日当たりがいい部屋の選び方をお聞きしました
内見のポイント:子どもがいる場合
- エントランスに段差があるかどうか(段差があると毎回持ち上げる必要があるので大変です)
- エレベーターつきかどうか
- マンション全体に子どもがいる家庭がいそうかどうか
駐輪場をチェックするときに、子どもを乗せる自転車があると
「ファミリー層が多いマンションなんだな」とチェックできます。
内見当日までに知っておくべき7つの知識
①1日で内見する目安:4~5件が限度、1件あたりは5分〜30分程度
内見できる件数は、1日で4~5件が限度。
サクサクっと行けば6件ほど見れるでしょうが、1件あたりをしっかり見れないと思います。
1件当たりにかける時間は、5分〜30分ほどです。
間取りはいいけどなんだかジメジメしてて日当たりが悪い…など
入ってすぐ悪い印象を受けた場合は
「すみません。こちらの部屋は入居には厳しいです…」と丁寧に本音を伝えて断り次に行かせてもらいます。
②内見を行うべきおすすめの時間帯は朝と夜
時間があるなら、同じ部屋を朝と夜に2回内見するのが理想です。
朝と夜では周囲の環境も日の当たり方も変わってきます。
明るい時間帯でいいなと思っても、
街灯があまりにも少ない、居酒屋やパチンコなどが近くにあり騒がしい、
人通りがあまりにも少ないと、防犯上よくありません。
気に入った物件は朝・晩の複数の時間帯で確認しましょう。
③最寄駅から物件までの道を実際に歩いてみるべし
実際に歩いてみると、徒歩5分とはいってもなかなかあかない踏切があったり
パチンコ屋が近くにあって夜もギラギラ明るいなど街の雰囲気がよくわかります。
通常不動産屋さんの営業車で回ることが多いのですが、お願いして徒歩と電車で回らせてもらうのもおすすめです。
実際に私も駅から徒歩11分の物件を歩いて内見にいったとき、夜道がまっくらすぎて一人で通うのはこわすぎる…と思ったことがありました。
営業車で回る時も車窓から街並みを見て生活を想像してみるのはおすすめです。
④内見当日は歩きやすく脱ぎやすい靴がおすすめ
何度も部屋にあがったり、駅周辺を歩いたりするので歩きやすく脱ぎやすい靴がおすすめです。
ハイヒールや紐靴などは避けたほうがいいです。
- スポックシューズ
- スニーカー
⑤悪印象にならないように注意
内見に大家さんが立ち会う場合、またはシェアハウス入居を検討している場合。見られているのが言動や振る舞い。
入居希望者の雰囲気や人柄は大切な審査項目のひとつ。
言動や振る舞いに注意しましょう。
お部屋に入る時は「失礼します」
内見終了後も「ありがとうございました」
など、担当の方への言葉遣いを気をつけていました。
⑤保証人や緊急連絡先に個人情報を聞いてメモしておこう
内見しに行く前に、連帯保証人や緊急連絡先になってもらう人の個人情報を聞いておくべきです。
気に入ったお部屋が見つかった際、保証人となる方の最低限以下の情報を伝えておく必要があります。
書類の記入時に慌てないように、事前にメモしておくことをおすすめします。
⑦いい物件が見つかる内見をするべきタイミングは12月から1月
いい物件を選ぶなら12〜1月に内見をしましょう。
1~4月は部屋探しをする人が増え、日に日にいい物件は決まっていきます。
不動産屋さんも多忙な時期なので、
12~1月時点で不動産を訪れて
退去予定も含めて目星をつけておくことをおすすめします。
失敗しない内見の段取り3ステップ
内見の段取りは、大まかに分けて3ステップあります。
- 家具・家電の採寸リストの作成
- 間取り図をみて家具家電の配置シミュレーションを行う
ネット上・間取り図ではわからない現地の状況をチェックして、住みたい部屋かどうか確認します。
STEP1で決めた条件とあっているか、妥協できる部分があるのか検討します。
内見で確認できたお部屋の設備・環境等を「内見物件 比較リスト」に記入し
住みたい部屋を決めます。
STEP1:内見の事前準備を行う
いざ内見をしよう!と思っても、事前準備なしにお部屋を確認することは難しいです。
最低でも3つの事前準備をして、内見に臨みましょう。
- 家具・家電採寸リストの作成
- 間取り図をみて家具家電の配置シミュレーションを行う
- 日当たりの状態を予想する
①家具・家電採寸リストをつくろう
内見は基本的に一度きり。
使用している家具家電を新居でも使いたいと思っている方は、
以下のリストにサイズを書き込んでおきましょう。
忙しい方は、冷蔵庫、洗濯機、ベッドなど大型家具家電のみでも構いません。
主要な家具家電はすでに
記載しています。
空白のリスト部分に
お持ちでリストに
書かれていないものや
重複するものを記載ください。
②間取り図をみて家具家電の配置シミュレーションを行う
部屋の図面を入手出来ている場合は、家具家電リストを見ながら
どの部屋になにを置くのか、ぼんやりとシミュレーションを行っておきます。
そうすることで、「この部屋のドアの内寸はベッドが通るか見とかなきゃいけないな」など
内見時に見るべきポイントが明確になってきますよ。
③物件の間取り図から日当たりの良さをチェックする
日当たりの良さは、住みやすさに大きく関与します。
物件のベランダの向きがどの方角なのか、窓の位置などで一日の日照がわかります。
内見前にチェックしておくと、実際に現地をみたときに
「あれ、想像してたよりも明るいな」
「南向きだけど建物が目の前にあって全然日が入らないな」
などを確認することができます。
方角 | 特徴 | 日当たり |
---|---|---|
東向き | 朝方から午前中の日当たりが良い 朝日で気持ちよく目覚め、一日をスタートさせることができる 正午を過ぎる頃には部屋が薄暗くなり、午後には照明が必要になることが多い | 午前 |
西向き | 夕方からの日当たりが強くなるので、夕方以降も部屋が暖かい 朝は日差しが入らず少し暗い印象 西日がまぶしく感じる場合がある | 夕方以降 |
南向き | 朝・昼・夕と1日を通して日当たりが良い 夕方まで明るいので照明を付ける必要がなく、日光で部屋が暖められて暖房代も抑ええられる 日差しが当たる家具やフローリングは日焼けしやすい 夏は室温が暑くなってしまいがち | 一日 |
北向き | 日差しが入らない分、室温が上がりにくく涼しく過ごせる 床や家具が日焼けする心配も少ない 一日を通して直接の日差しが入りにくい 昼間でも照明が必要だったり、室温が上がらずに暖房が必要な時期もある |
家具リストと日当たりチェックを間取り図に書き込んだ例が下記の図です。
こちらの物件は、南向きにベランダがありますが両部屋に挟まれた中部屋でした。
日当たりがいいであろう、LDKと和室にくつろぎスペースを置き、
日が入りにくい洋室と和室に寝室や支度部屋をレイアウトしようと考えました。
ここまで計画しておくと、
洋室6畳を見るときにベッドを縦横どっちで置けるか、
和室はデスク置いても使いやすそうか、
LDKのコンセントの位置によってはカウンター置けないな、
など内見でみたいポイントが明確になります。
STEP2:内見に行く
内見時に持参すべき持ち物
内見時の持ち物は以下です。
- スマートフォン:写真や方角をチェックできる
- 家具家電リスト
- 内見チェックリスト
- メジャー(5mくらい測れる金尺がおすすめ)
- プリントアウトした物件の図面
- メモ
- 身分証写し
- 転勤・就職・就学等での引越しの場合、証明する書類等
- ハンコ
スリッパは不動産やさんが貸してくれることが大半なので、私は持っていきません。
あえて靴下で部屋を見学させてもらうこともあります。
理由は底冷えがどれくらいするのか、
床の質感や違和感がないかがわかるからです。
内見担当の方に、
「すみません、床のつめたさなど調べたいので
スリッパなしで部屋を見て回っても大丈夫でしょうか?」
と一言お断りして確認しています。
5回引越し経験有りの私が実際に内見するときの流れとチェックポイント
私が実際に内見をするときの大まかな流れを紹介します。
周囲の店、街灯の多さ、交通量、歩道の歩きやすさ
近くに騒がしいお店や飲食店はあるか、煙やため池などの臭いがしないかをチェック
3歳の息子がいるので、公園の場所や、子連れの方が多く歩いているかなどをチェックします。
外壁にひび割れなどがないかをチェック
エントランス部分、ポスト、駐輪場が整理整頓されているか、
階段部分の清掃環境、虫の死骸などがないかを確認
特に確認するのは、共有部分の掲示板です。
「生活騒音に注意!」「不審者情報」などが
掲示されているということは、実際に建物内でトラブルがあったということ。
玄関から入った瞬間の臭い、明るさを確認したあと、
すべての窓、収納扉などを開け放つ。
建付けや大きさ、ニオイ、カビの有無をチェック。
内見チェックリストに従って部屋の設備状態を見ていきます。
STEP3:内見後 内見物件比較リストをご活用ください。
即決せずに、STEP1で決めた条件とあっているか、妥協できる部分があるのか検討します。
条件と完全に合わなくても妥協できる、ここで暮らすイメージができる
と決心がついたら、申し込みと契約を行っていきます。
内見で確認したお部屋のスペックを書き込むことができ、
印象などを書き込むことができる「内見物件 比較リスト」をつくりました。
ご活用ください。
1ページに
3軒分書き込める仕様です。
複数のお部屋を確認したあとに比較検討するのに便利ですよ
無料でダウンロードできます。
オンライン内見をする場合のチェックポイントやよくある質問
オンライン内見でのチェックポイントを紹介します。
基本は本記事で紹介している内見チェックリストに沿って、内見担当者の方にお伺いしながら
画面越しで確認していく流れです。
- 部屋の見学:
- 物件内を実際に見ることができる。
- 部屋のレイアウト確認:
- 間取りや部屋の配置を確認する。
- 設備の確認:
- キッチン、バスルーム、洗濯機などの設備を詳しく確認する。
- 収納スペースの確認:
- クローゼットや収納スペースの広さ・サイズや配置を確認する。
- 携帯電話の電波などの確認:
- 携帯電話の電波の通じ方を確認する。
- 周辺環境の確認:
- 物件周辺の風景や騒音レベル、交通アクセスなどをビデオ通話で確認する。
- 質問や要望の伝達:
- 内見中に不明点や要望があれば、直接質問する。
- リアルタイムの対話:
- 不動産業者や物件オーナーとリアルタイムでコミュニケーションを取る。
- 内見の録画:
- 内見をビデオ通話アプリで録画することで、後で再確認できる。
オンライン内見を通じて、実際の物件に近い情報を得ることができますが、細部まで確認することは難しい場合もあるため、注意が必要です。
大阪から福岡に転勤が決まった時に、オンライン内見でお部屋探しをしました。
実際に体験してみてわかったポイントなどをまとめています。
まとめ:失敗しない家探し・内見のポイントを知ってよき新生活をお送りください
すてきなお部屋に出会えることを祈ってます!
以上の内容をまとめたPDFはこちらです。
内見した物件を一覧できる
内見物件 比較リスト
引越し費用を安くする方法については、下記をご参照ください。引越し見積もりのコツやおすすめサイトを紹介しています。